おはようございます。まさきんです。
Gridfinityの収納の話で少し触れましたが、我が家には3Dプリンターがあります。今回はその趣味の中でも、フィラメント選びについて書いていきます。
プリンター本体よりも、実は素材選びのほうが奥が深いと感じています。使っているのはBambu LabのA1 miniという小型モデルで、これを軸に僕なりに学んだことをまとめます。
子どもたちとの工作の話は子どもと一緒に3Dプリンターで工作した記録に、本体を買う前の外注体験は3Dプリンターを買う前に外注プリントで試した話にまとめているので、興味があればあわせて読んでみてください。
PLAはとりあえずの正解
3Dプリンターを始めて最初に触るのは、たいていPLAという素材ではないでしょうか。ポリ乳酸が原料で、匂いが少なく扱いやすいのが特徴です。
強度もそれなりにあり、家庭用途なら十分な場面が多いと感じます。ただし熱には弱く、60度前後で変形し始めるので車内放置には向きません。
僕がまず買ったのは「PLA Basic」という定番スプールです。1kgあたり2,465円ほどで、収納ケースの仕切りや子どもの工作パーツなど実用品作りには十分でした。
2本目に選んだのは「PLA Silk Multi Color」という少し値の張るスプールです。1本のスプールなのに、印刷すると虹のようなグラデーションが出るのが面白いところです。
多色出力用の追加ユニットがなくても、この効果が得られるのは嬉しいポイントだと思います。ただしロットによっては断面が楕円形で、多色ユニットの自動供給だと詰まりやすいとの声も見かけました。直接プリンターに送り込む使い方であれば、そうした問題は避けやすいようです。
PETGとTPU、どちらを選ぶか
PLAに慣れてくると、次に気になるのがPETGとTPUという素材ではないでしょうか。この2つは用途がはっきり分かれているので、表にして整理してみます。
| 項目 | PETG | TPU |
|---|---|---|
| 特徴 | PLAよりタフで割れにくい | 柔らかくゴムのような質感 |
| 耐熱性 | 約80度まで | 用途によりさまざま |
| 向いている用途 | 屋外や車内で使う部品 | スマホケースや滑り止め |
| 印刷時の注意点 | 糸引きがやや出やすい | 低速でないと詰まりやすい |
PETGはPLAに比べて衝撃に強く、シャルピー衝撃試験ではおよそ2倍ほど粘り強いとされています。夏場の車内や屋外に置く部品には、こちらのほうが安心できると思います。
一方のTPUは硬度95A程度の柔らかい素材です。スマホケースやバンパー、滑り止めの足などに向いています。
ただし多色ユニット経由では詰まりやすく、直接供給が基本になります。印刷速度も毎分80ミリより十分遅くしないと、詰まりやすいと感じました。焦らずゆっくり印刷するのが、TPUと付き合うコツかもしれません。
0.2mmノズルは買う価値があるか
Bambu LabのA1 miniには、標準で0.4mmのノズルが付いています。これを0.2mmの細いノズルに交換すると、より細かい造形が得意になります。
交換用のホットエンドは2,000円弱で、工具いらずで数秒で付け替えられる設計です。レイヤーの高さも0.06mmまで下げられ、表面がぐっと滑らかになるのを実感しました。
ミニチュアやフィギュア、小さな表札のロゴなど、細部が重要な造形には向いていると思います。ただしラメ入りや大理石調、木粉入りのPLA、それに炭素繊維入りのPLAやPETGは、0.2mmノズルだと詰まりやすいので注意が必要です。
そうした特殊素材を使う予定があるなら、標準の0.4mmノズルのままにしておくのが無難ではないでしょうか。
必要になってから買う、という順番
3Dプリンターの世界は、素材もパーツも次々欲しくなる沼だと感じています。だからこそ我が家では、買う順番を決めるようにしています。
まず0.2mmノズルのように、買ってすぐ効果を実感できて一度きりの出費で済むものを優先します。次にPETGは、屋外や車内で使う具体的な予定ができてから買うようにしています。
TPUも同じで、柔らかいパーツを作りたい計画が出てきてから手を出す方針です。先回りして買い込むと、結局使わない素材が棚に増えるだけになりがちだと思います。
わが家では趣味の支出に月2,000円ほどの上限を設けていて、フィラメントもこの枠でやりくりしています。使う予定のはっきりしないものから買わないようにするだけで、この上限は意外と守りやすくなる印象です。
フィラメントの保管は乾燥剤で十分
フィラメントは湿気を吸うと、印刷の仕上がりが荒れやすくなります。かといって、最初から専用の乾燥機を買う必要はないと思います。
僕が実践しているのは、密閉できる袋と繰り返し使えるシリカゲルの組み合わせです。1kgあたり1,000円ほどで、青からピンクに色が変わったら交換の合図になります。
電子レンジで数分温めれば、また使えるようになるのも便利な点です。100円ショップのお茶パックやだしパックに小分けすると、スプールごとに乾燥剤を配分しやすくなります。
この方法で、PLA中心の使い方なら十分にまかなえています。ただし印刷面の荒れや糸引きが増えてきたり、シルク系フィラメントのツヤが落ちてきたりしたら、専用の乾燥機を検討するサインかもしれません。梅雨の時期は特に、様子を見ておいたほうがよさそうです。
まとめ
今回はフィラメント選びを中心に、3Dプリンターの趣味について書いてみました。素材もノズルも「必要になってから買う」という順番を守ることで、無駄な出費を抑えられると感じています。
このあたりの感覚は、スマホ代や固定費を見直すときの考え方とよく似ている気がします。使っていないものにお金を払い続けていないか、定期的に確認する習慣は趣味でも通信費でも役立つのではないでしょうか。
わが家は楽天モバイルへの乗り換えで固定費を見直した経験がありますが、「使う分だけ払う」という発想は趣味の道具選びにも通じると思います。気になる方は、まず毎月の固定費を見直すところから始めてみてはいかがでしょうか。
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