おはようございます。まさきんです。
結論から言います。家計の見直しは、一気に変えるより毎日ひとつの改善が効きます。そのほうが、無理なく続くかもしれません。
仕事柄、日々の数字を可視化して仕組み化するのに慣れています。なので、これを家計管理にも応用できないかと考えました。
AIアシスタントのClaudeと、会計freeeのデータを組み合わせてみました。カード利用を毎日自動でレビューする仕組みです。改善提案を1つだけもらう、という設計にしました。
今回はその仕組みの中身を共有します。実際にやってみて感じたことも、使っているツールも含めて書きます。
きっかけは「振り返る余裕がない」こと
家計簿・会計SaaSのfreeeで、カード利用履歴は記録していました。ただ、記録するだけで満足していました。履歴を見返して改善に活かす、というところまで手が回っていませんでした。
平日の朝や夜に、過去の履歴をじっくり見返す時間はありません。正直、ハードルが高いと感じていました。
そこで、「振り返る」という工程自体をAIに任せられないかと考えました。これが、この仕組みを作ったきっかけです。
使っているツールと仕組み
やっていることの土台はシンプルです。次の2つを組み合わせています。
- Claude(Anthropic社のAIアシスタント)のスケジュールタスク機能: 毎朝7時・毎晩21時の決まった時間に、自動でAIとのやり取りを実行してくれる仕組み
- freeeのAPI連携: MCP(Model Context Protocol、AIアシスタントが外部サービスのデータへ直接アクセスするための仕組み)経由で、Claudeがfreeeのカード利用明細(wallet_txns)を直接読みに行けるようにしたもの
人が手動でfreeeを開いて確認するのではありません。Claudeが決まった時間に、自動でfreeeのデータを取りに行きます。気になる点をまとめて教えてくれる、という流れです。
具体的な実行内容は、朝と夜で分けています。
朝7時:前日の利用から改善提案を1つ
- freeeから前日分のカード利用明細を取得する
- 次の3つの観点でチェックする
- 単発で金額が大きい支出
- サブスクのような定額・定期の支払い
- 想定外のカテゴリでの利用(深夜のコンビニ利用が続いている、など)
- 過去の提案ログと突き合わせて、直近で同じ指摘をしていないか確認する
- その中からテーマを1つだけ選び、「今日できる具体的なアクション」として提示する
実際にClaudeへ渡している指示を紹介します。一般化した内容で、アカウント固有の情報は除いています。
あなたは家計改善のアシスタントです。
以下の手順で、前日のカード利用データから「今日の改善提案」を1つだけ作成してください。
1. 前日分のカード利用明細を取得する
2. 次の観点でチェックする
- 単発で¥5,000以上の支出
- サブスクのような定額・定期の支払い
- 深夜のコンビニ利用など、想定外のカテゴリでの利用
3. 直近14日の提案ログを確認し、同じ指摘を繰り返していないか確認する
4. 上記から1つだけテーマを選び、
「今日できる具体的なアクション」として1〜2文で提示する
出力は「テーマ」「提案内容」「根拠」の3行にまとめること。
あれもこれも指摘せず、必ず1つに絞ること。
プロンプト自体をテキストで持っておくと、後から調整しやすいです。例えば「サブスクの重複チェックを強めに」のように、微調整できます。これもメリットだと感じています。
夜21時:当日の利用を振り返る
当日分の利用額とカテゴリ内訳を集計します。月内の目安額とのズレを確認します。
その上で、翌日気をつけたいポイントを1つ提示してもらう流れです。朝の提案を実行できたか、軽く確認する役割も兼ねています。
いずれの場合も、ポイントは一度に指摘しないことです。改善提案が多すぎると、結局どれも実行されずに終わります。なので、あえて「今日はこれだけ」と絞っています。そのほうが、実際に行動に移しやすいと思います。
出力先も自動化している
AIが気づいた内容は、次の2つに自動で記録しています。
- タスク管理アプリ: 「今日やること」として実行可能な形で登録
- デイリーノート: その日の気づきとして記録し、後から振り返れるようにする
こうしておくと、指摘を忘れにくくなります。後から「あの週は何を指摘されていたか」も振り返りやすいです。
チェック項目の中に、定額の支払いも入っています。通信費も、性質としては同じ固定費ですね。
こちらは一度整理すれば、そのあとは触らなくて済みます。毎日振り返る仕組みとは相性がいいかもしれません。
やってみて感じたこと
続けてみると、小さな支出のクセに気づく機会が増えました。例えば、使っていないサブスクの解約し忘れです。なんとなく契約したままのオプションも見つかりました。
一つひとつは小さな金額です。ただ、積み重なると家計への影響は意外と大きいですね。
自動化して特によかった点があります。「振り返る」という一次チェックを、AIに巻き取ってもらえたことです。
自分は「実行するか判断する」ことだけに集中できます。データを開いて眺めて気づく、という工程がなくなりました。それだけで、心理的なハードルは非常に下がりました。
一方で、AIの提案を鵜呑みにはしません。最終的な判断は自分でする、という姿勢は大事にしています。
特に固定費の解約や契約変更は、家庭の事情を踏まえる必要があります。使う人が別にいたり、将来的に必要になる予定があったりします。なので、AIは「気づくきっかけ」を作ってくれる存在として使っています。
注意しているポイント
この仕組みを運用する上で、次の点は意識しています。
- 金額の大小に関わらず、解約や契約変更の最終判断はAIに委ねない: あくまで気づきのきっかけとして扱う
- API連携に使う認証情報の管理は厳重に: freeeとの連携に使うトークン類は、他人に共有したり公開の場所に置いたりしない
- 自動化が失敗した日も「何もしない」にしない: データ取得がうまくいかなかった日は、過去の傾向から一般的なアドバイスを出すようにして、習慣が途切れないようにしている
こういう人に向いている
- freeeなど家計簿・会計SaaSを使っているが、振り返る時間が取れていない人
- 一気に節約するより、小さな改善をコツコツ積み上げたい人
- ClaudeのようなAIアシスタントやAPI連携に、ある程度抵抗がない人
まとめ
家計の見直しは、大きな決断より小さな気づきの積み重ねだと感じています。ClaudeとfreeeをMCPで連携させました。「振り返る」という工程をAIに任せ、自分は判断だけに集中できるようになりました。
通信費のような固定費も、一度見直すだけで継続的に効果が出ます。典型的な例ではないでしょうか。
僕自身、楽天モバイルへの乗り換えで月々の固定費を見直しました。これが、家計全体を仕組み化するきっかけの一つになりました。
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