固定費の見直し

電気料金1年分を30分値で読み解く、太陽光の見積もり前にやること

電気料金1年分を30分値で読み解く、太陽光の見積もり前にやること

おはようございます。まさきんです。

自宅に太陽光パネルを付けるか、いま検討しています。その途中で「過去1年の電気料金と使い方を教えてください」と聞かれました。答えるために自分の電気を数字で読み直したので、その手順と気づきをまとめておきます。

※記事公開時点の情報です。最新の条件は公式サイトでご確認ください。

POINT
  • 太陽光の見積もり前に、1年分の使用量と「いつ使うか」を自分で掴んでおく
  • 見る軸は2つ。月別の季節の山と、30分値で見る昼と夜の割合
  • 昼に使う電気が多いほど、発電した電気を自分で使える割合が上がりやすい
  • 2026年度の住宅用の売電価格は、最初の4年と5年目以降で変わる
  • 自分の数字があると、業者の試算のどこを見ればいいかがわかる

見積もりの前に「1年分の電気」を聞かれた

太陽光の導入を取りまとめる窓口と、施工事業者の両方から連絡がありました。導入効果を試算するので、過去1年の電気料金と使い方を知りたいという内容です。

最初は、請求額を12か月分並べれば済むと思っていました。ただ、よく考えると「使い方」のほうが大事そうです。太陽光は昼にしか発電しません。なので、昼に電気を使う家かどうかで効き方が変わるはずです。

僕が契約している電力会社はオクトパスエナジーです。請求メールとマイページを使って、1枚の表にまとめて返信しました。作業はAIに手伝ってもらっています。試算の結果は、まだ待っているところです。

なぜ「1年分」が必要なのか

電気の使用量は、季節で大きく動きます。夏は冷房、冬は暖房で山ができます。春と秋は谷になりやすいですね。

太陽光の発電量も季節で変わります。日が長い時期は多く、冬は少なめです。使う側の山と発電の山の重なりを見るには、1年分が要ります。

1か月や直近3か月の数字だけだと、年間の姿がゆがむかもしれません。例えば冬の数字だけで試算すると、発電が少なく使用が多い時期の印象に引っぱられます。

時期使用量の傾向(一般論)発電の傾向(一般論)
春・秋冷暖房が少なく谷になりやすい天気が良ければ発電しやすい
夏冷房で山ができやすい日が長く発電量は多め
冬暖房と照明で山になりやすい日が短く発電量は少なめ

我が家の場合、年間使用量は平均的な家庭よりかなり多めでした。子どもが4人いる6人家族なので、多めなのは自然かなと思います。

「いつ使うか」が効く理由

住宅の太陽光で発電した電気は、まず家の中で使われます。使いきれなかった分が、電力会社に売る電気になります。

ここで効いてくるのが、買う電気と売る電気の単価の差です。自分で使えば、その分だけ電気を買わずに済みます。売れば、決められた価格で買い取ってもらえます。

一般的には、買う電気の単価のほうが売る単価より高いことが多いようです。そうなると、発電した電気は売るより自分で使うほうが得になりやすいですね。

つまり、昼間に使う電気が多い家ほど太陽光が効きやすいということです。逆に、昼は留守で夜に集中して使う家は売る割合が増えます。この「昼と夜の割合」を見るのに使ったのが、30分値でした。

2026年度の売電価格を確認した

売る電気の価格は、国のFIT制度で決まっています。資源エネルギー庁のページで、住宅用(10kW未満)の価格を確認しました。

区分調達価格(1kWhあたり)期間
2026年度・1〜4年目24円最初の4年
2026年度・5〜10年目8.3円残りの6年
(参考)2025年度4〜9月15円10年間

2026年度は、最初の4年が1kWhあたり24円です。5年目から10年目は8.3円に下がります。初期投資を早く回収できるよう、前半を高くした価格設定とされています。同じ価格は、2025年度の下半期から先行して適用されているそうです。

個人的に気になったのは、5年目以降の8.3円です。多くの料金プランで、買う電気の単価はこれよりかなり高いと思います。なので、長い目で見るほど「自分で使う割合」が効いてくるのかもしれません。

期間が終わったあとについても、資源エネルギー庁が選択肢を示しています。蓄電池や電気自動車と組み合わせて自宅で使う方法と、電力会社と個別に契約して売る方法です。

蓄電池の話は「夜の使用量」から考える

見積もりでは、蓄電池とのセットを提案されることも多いと思います。蓄電池は、昼に余った電気をためて夜に使うための設備です。

なので、蓄電池の効きを考えるには夜の使用量がヒントになります。夜にたくさん使う家なら、ためた電気の使い道があります。一方で、昼の余りが少ない家ならためる電気が足りないかもしれません。

ここでも30分値が役に立ちます。昼の余りと夜の使用量、どちらも時間帯で見ないとわからないからです。蓄電池を付けるかどうかは、我が家もまだ決めていません。

僕がやった手順

実際にやった流れは、次のとおりです。

  1. 請求メールを12か月分さかのぼって集める
  2. メール本文から、月ごとの使用量(kWh)と請求額を拾う
  3. 12か月分を合計して、年間使用量と年間の電気代を出す
  4. マイページで30分ごとの使用量を見て、時間帯の傾向を掴む
  5. 年間の数字と時間帯の傾向を、1枚の表にまとめて返信する

2と3は、AIに手伝ってもらいました。メール本文の数字を拾って表にする作業は、かなり楽になったと感じています。

月別の数字を並べると、季節の山がひと目でわかります。1kWhあたりの平均単価を出してみるのも、ちょっとおもしろいですね。請求額を使用量で割るだけで出せます。

つまずいたところ

作業は、思ったほどスムーズではありませんでした。つまずいたのは2か所です。

一つ目は請求書のPDFです。PDFはメールの添付ファイルになっていて、AIからは中身を取り出せませんでした。なので、請求メールの本文に書かれた数字を使っています。本文に使用量と金額が載っていたので、今回はそれで足りました。

二つ目はマイページのデータです。30分ごとの使用量を、自動で取ってくることはできませんでした。結局、マイページを自分で開いて手で見ています。書き写すというより、時間帯の傾向を掴むために眺めた形です。

電気代をここまで数字で見ると、ほかの固定費も気になってきます。毎月の通信費も、一度同じように数字で並べてみるとよさそうです。

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30分値の見方

スマートメーターは、30分ごとに使用量を計測しています。関西電力送配電のページでも、そう説明されていました。通信機能で遠隔の自動検針ができるのも特徴です。

オクトパスエナジーのよくある質問では、マイページの電気使用量から確認できるとされています。時間別・日別・月別で、使用量と概算料金が見られるそうです。

30分値は、全部を集計しなくても使えると思います。見るときのポイントは、例えば次のようなところです。

季節ごとに何日か選んで眺めるだけでも、傾向はつかめるかもしれません。

なお、オクトパスエナジーのFAQには表示が0になる場合の案内もあります。データの取得に時間がかかることがあり、時間をおいて開き直すよう書かれていました。請求額は正確なデータを反映しているそうです。

1枚にまとめた項目

返信した表は、次のような項目で作りました。実数はここには書きませんが、枠組みはそのまま使えると思います。

項目書く内容出どころ
契約している電力会社・プラン会社名とプラン名請求メール
月別の使用量12か月分のkWh請求メール本文
月別の請求額12か月分の金額請求メール本文
年間使用量12か月の合計上の合計
年間の電気代12か月の合計上の合計
季節の山多い月と少ない月月別の並び
時間帯の傾向昼と夜のどちらが多いかマイページの30分値
生活パターン在宅が多い時間帯など自分のメモ

最後の生活パターンは、数字ではありません。ただ、試算する側には役に立つ情報だと思います。在宅勤務の日があるかどうかでも、昼の使用量は変わるからです。

業者の試算を読むときに見るところ

自分の数字があると、試算を受け取ったときに見るところが決まります。試算の結果はまだ届いていないので、ここは僕が見ようと思っている点です。

特に自家消費の割合は、試算の結果を大きく動かすかもしれません。自分で昼と夜の割合を見ておくと、その数字が楽観的すぎないかを考えられます。

よくある落とし穴

公式情報と自分の作業から、つまずきやすそうな点をまとめます。

注意
  • 直近の数か月だけで判断して、季節の山を見落とす
  • 請求額だけを見て、使用量(kWh)を確認しない
  • 最初の4年の売電価格で、10年間を計算してしまう
  • 昼と夜の使い方を見ずに、蓄電池の要否を決める
  • 自動で取れないデータを、全部手で集めようとして挫折する

全部集めるより、傾向がわかる分だけ見るほうが続くと思います。

EVを自宅で充電する家庭は、その分も使用量に乗ってきます。充電する時間帯によって、昼と夜の割合も変わるかもしれません。EVの充電の考え方は、自宅充電なしでテスラに乗っている話にも書いています。

始める前に確認すること

スマートメーターでない場合は、30分値が見られないかもしれません。オクトパスエナジーのFAQでは、切り替え時に原則無料で交換されると案内されています。交換するのは一般送配電事業者です。ただ、設置状況によっては別途費用がかかる場合もあるそうです。

よくある質問

Q. 請求額だけ伝えれば足りますか?

請求額だけだと、単価の変動と使用量の変動が混ざってしまいます。月ごとの使用量(kWh)もあわせて伝えるほうが、試算の精度は上がりやすいと思います。請求メールの本文に載っていることが多いので、確認してみてください。

Q. 30分値はどこで見られますか?

契約している電力会社のマイページやアプリで見られることが多いようです。オクトパスエナジーの場合、マイページの電気使用量から時間別に確認できるとされています。見られる範囲や期間は、各社の案内を確認してみてください。

Q. 30分値は1年分すべて集める必要がありますか?

必須ではないと思います。季節ごとに代表的な日を何日か見るだけでも、昼と夜の傾向はつかめます。僕も手で見たので、傾向を掴むところまでにしました。

Q. 2026年度の売電価格はいくらですか?

資源エネルギー庁のページでは、住宅用(10kW未満)は最初の4年が1kWhあたり24円です。5年目から10年目は8.3円とされています。認定の時期で価格が変わるので、最新の情報を確認してみてください。

Q. 昼に家にいない家庭は、太陽光に向いていませんか?

向いていないとまでは言えないと思います。売る割合が増えるので、試算の見え方が変わるということです。蓄電池や家電のタイマー運転など、組み合わせで変わる部分もあるかもしれません。

Q. 請求書のPDFから数字を取れないときは?

僕の場合は、請求メールの本文に使用量と金額が載っていました。PDFが開けなくても、本文やマイページで足りることがあります。どこに何が載っているか、1通だけ先に確認するのが早いと思います。

Q. スマートメーターかどうかはどう確かめますか?

電気メーターの見た目や、電力会社・送配電事業者の案内で確かめられることが多いようです。わからない場合は、契約している電力会社に問い合わせるのが確実だと思います。

参考にした公式情報

まとめ

太陽光の見積もりを取る前に、自分の電気を1年分読み直してみました。見たのは、月別の季節の山と30分値で見る昼と夜の割合の2つです。

数字を持っていると、業者の試算を受け取ったときに見るところが決まります。導入するかどうかは、試算の結果を見てから考えるつもりです。固定費全体の見直し方は、固定費見直しの始め方にもまとめています。

太陽光を考えている方は、まず請求メールを1通開いてみるところからでもいいのではないでしょうか。

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ABOUT THE AUTHOR
まさきん

楽天グループ勤務・デジタルマーケター(FP資格保有)

40代前半、共働き・四児の父。楽天グループでデジタルマーケターとして勤務するかたわら、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を活かして家計管理と資産形成にも力を入れている。

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