おはようございます。まさきんです。
「2026年の電気代補助金は、結局いくらだったのか」が気になって調べました。国の支援は7月〜9月使用分の3か月だけで、値引きは1kWhあたり3.5〜4.5円です。10月使用分からはなくなります。我が家は子どもが4人いる共働き家庭で、電気代は気になる固定費です。公式の数字で、いつから何円変わるのかを整理しておきます。
※2026年10月22日時点の情報です。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
- 国の電気・ガス料金支援は、2026年7月〜9月使用分の3か月で終わる
- 値引き単価は7月と9月が3.5円/kWh、8月が4.5円/kWh(低圧)
- 10月に届く請求(9月使用分)は、値引きが1円/kWh小さくなる
- 値引きがゼロになるのは、10月使用分(11月に届く請求)から
- 東京電力EPの平均モデルは、10月分8,275円から11月分9,307円になる
何が起きるのかを先にまとめる
結論から書くと、電気代は2段階で上がります。1段目は10月に届く請求です。2段目は11月に届く請求で、こちらのほうが幅は大きくなります。
理由は、国の値引きが小さくなってから無くなるためです。8月使用分は4.5円/kWhの値引きでした。9月使用分は3.5円/kWhに下がります。10月使用分からは値引きがありません。
報道では、10月の電気代が大手全社で過去最高になると伝えられています。ただ、この部分は僕が公式資料で確かめられた話ではありません。なので、この記事では公式に確認できた単価と金額だけを使います。
電気・ガス料金支援のおさらい
この支援は、国が電気と都市ガスの料金を値引きする仕組みです。資源エネルギー庁の特設サイトで、対象期間と単価が案内されています。
家庭が申請する必要はありません。契約している小売事業者が、使用量に応じて料金から差し引く形です。特設サイトにも、利用者の申請は不要と書かれていました。
今回の対象は、2026年7月使用分から9月使用分までの3か月です。経済産業省は6月12日に、値引きのための特例認可を発表しています。資源エネルギー庁の概要資料では、標準的な世帯で3か月5,000円程度の軽減とされています。
いつの請求から上がるのかの表
ややこしいのは「使用月」と「請求月」のずれです。東京電力EPの資料では、9月使用分を「10月分」と呼んでいます。この呼び方にそろえて表にしました。
| 使用月 | 東京電力EPでの呼び方 | 電気(低圧)の値引き | 都市ガスの値引き |
|---|---|---|---|
| 2026年7月使用分 | 8月分 | 3.5円/kWh | 14.0円/㎥ |
| 2026年8月使用分 | 9月分 | 4.5円/kWh | 18.0円/㎥ |
| 2026年9月使用分 | 10月分 | 3.5円/kWh | 14.0円/㎥ |
| 2026年10月使用分 | 11月分 | なし | なし |
検針日は家庭によって違います。なので、実際の切り替わりは暦の月とぴったりは重なりません。自分の検針票で「○月分」の使用期間を見るのが確実だと思います。
個人的には、見出しの「10月」をどちらの意味で読むかが大事だと感じました。10月に届く請求では、値引きはまだ残っています。完全に無くなるのは、10月に使った分からです。
使用量別の影響額を計算する
値引きは「単価×使用量」で決まります。なので、たくさん使う家ほど金額の動きも大きくなります。
下の表は、公式の値引き単価に使用量を掛けただけの単純計算です。実際の請求は、燃料費調整や検針日の影響でこの通りにはなりません。目安として見てください。
| 月の使用量 | 7月・9月使用分の値引き | 8月使用分の値引き | 9月→10月使用分で消える額 |
|---|---|---|---|
| 260kWh | 910円 | 1,170円 | 910円 |
| 300kWh | 1,050円 | 1,350円 | 1,050円 |
| 400kWh | 1,400円 | 1,800円 | 1,400円 |
| 500kWh | 1,750円 | 2,250円 | 1,750円 |
右端の列が、補助が無くなることによる値上がり分です。同じだけ電気を使った場合、月400kWhの家なら1,400円ほど増える計算になります。
8月使用分から9月使用分への変化は、1kWhあたり1円です。400kWhなら400円の差ですね。10月に届く請求で感じる変化は、まずこちらの小さいほうです。
東京電力EPの平均モデルで見る
計算だけだと実感がわきにくいので、公式の平均モデルも見てみます。東京電力EPは毎月、従量電灯B・30A・260kWhの家庭を例に料金を公表しています。
| 料金月 | 平均モデルの料金 | 前月との差 | 国の値引き |
|---|---|---|---|
| 9月分(8月使用分) | 7,843円 | — | 4.50円/kWh |
| 10月分(9月使用分) | 8,275円 | +432円 | 3.50円/kWh |
| 11月分(10月使用分) | 9,307円 | +1,032円 | なし |
10月分の差432円には、値引きの縮小分260円が含まれています。残りは燃料費調整の動きです。11月分の差1,032円のうち、910円が値引きの終了によるものでした。
2か月で見ると、平均モデルは7,843円から9,307円になります。差は1,464円です。同じ使い方でも、これだけ変わるということですね。
東京電力エリアは託送料金の見直しも重なる
東京電力EPの場合、11月はもう一つ要素があります。2026年11月1日から、託送料金の見直しが電気料金に反映されます。託送料金は、送配電網の利用にかかる費用です。
9月29日の発表では、平均モデルで月254円の増加とされています。見直し後の単価で計算した11月分は9,561円です。実際の支払いは、新旧の単価を日割りした合計になると案内されています。
ほかのエリアの電力会社でも、料金は会社ごとに発表されています。金額や時期はエリアで違うはずです。契約先のお知らせを直接見るのがよさそうです。
燃料費調整と再エネ賦課金も動く
電気代は、補助金だけで決まるわけではありません。毎月動く要素がほかにもあります。
一つは燃料費調整です。燃料の輸入価格に合わせて、単価が毎月変わります。東京電力EPの11月分は、2026年6月〜8月の燃料価格をもとに算定されていました。
もう一つは再エネ賦課金です。2026年度の単価は4.18円/kWhで、2026年5月分から2027年4月分に適用されます。こちらは年度の途中では変わりません。平均モデルの260kWhだと、月1,086円にあたります。
- 請求額が上がった理由は、補助の終了だけとは限らない
- 燃料費調整は月ごとに上下するので、単月の比較だけでは判断しにくい
- 使用量そのものが季節で増減することも、あわせて見ておきたい
請求額を見て驚く前に、電気代の中身を分けて見るのが近道かもしれません。同じように分けて見ると、通信費も見直しやすい固定費だと感じます。
見直しの手順1 検針票で使用量を見る
ここからは、家庭でできる見直しの順番です。まずは検針票やマイページで、次の4つを確認します。
- 「○月分」の使用期間が、何日から何日までかを見る
- 使用量(kWh)を見て、前年の同じ月と比べる
- 燃料費調整額と再エネ賦課金の金額を見る
- 国の値引きが、いくら差し引かれているかを見る
大事なのは、金額より先に使用量を見ることです。請求額は単価と使用量の掛け算です。使用量が同じなのに額が増えたなら、原因は単価側にあります。
使用量を時間帯まで掘り下げる方法は、電気料金1年分を30分値で読み解く記事に書きました。季節の山を見たい場合は、12か月分を並べるのがおすすめです。
見直しの手順2 契約プランを確かめる
次に、いま契約しているプランを確認します。見るところは3つです。
- 契約アンペア(または契約容量)が、暮らしに合っているか
- 料金プランが、規制料金か自由料金か
- 時間帯で単価が変わるプランかどうか
国の値引きは、小売事業者を通じて行われる仕組みです。なので、補助の有無だけで契約先を選ぶ理由にはなりにくいと思います。比べるなら、基本料金と電力量料金の単価が軸になります。
我が家はEVに乗っているので、電力プランも検討の対象です。東京電力EPは9月29日、EV・PHEVの自宅充電も対象にした「電化プラス」を発表しました。適用開始は11月1日とされています。こうしたプランは、加入条件を先に読むのが大事ですね。EVの維持費の考え方は、EVとガソリン車の比較記事にまとめています。
電気と通信をまとめる選択肢もあります。楽天でんきなどのセット特典を整理した記事も、参考になるかもしれません。
見直しの手順3 使い方を変える
最後が使い方です。ここは一般論になりますが、順番としては次のように考えています。
- 冷暖房や給湯など、使用量の大きい機器から見る
- 待機電力のように、常に使っている電気を探す
- 時間帯別プランなら、使う時間をずらせるかを考える
10月は冷暖房が少なく、使用量が谷になりやすい時期です。なので、補助が無くなる影響は金額としては小さめに出るかもしれません。影響が大きくなるのは、暖房で使用量が増える冬だと思います。
冬の支援があるかどうかは、僕が確認した範囲では公式の案内が見当たりませんでした。なので、支援が無い前提で予算を組んでおくほうが安全ではないでしょうか。
よくある誤解
調べながら、自分でも勘違いしそうだと感じた点を並べます。
- 10月に届く請求から、値引きが完全に無くなると思い込む
- 値引きを受けるには、申請が必要だと思ってしまう
- 請求額の増加を、すべて補助終了のせいだと考える
- 電力会社を変えれば、補助が続くと期待する
- プロパンガスも値引きの対象だと思っている
最後の点について、特設サイトではプロパンガスは対象外と案内されています。
申請についても、注意が必要です。特設サイトには、個人情報や手数料を求める不審な電話への注意が載っています。値引きに手続きは要らないので、求められても応じないほうがよさそうです。
向いている見直しは家庭で違う
使用量の多い家庭は、単価の差が金額に効きやすいです。プランの比較に時間を使う意味があると思います。我が家のように人数が多い家も、こちらに入りそうです。
一方で、使用量が少ない家庭は基本料金の比重が大きくなります。契約アンペアの確認から入るほうが早いかもしれません。
どちらの場合も、電気だけで考えないのがコツだと感じています。固定費全体の進め方は、固定費見直しの始め方に書きました。
始める前に確認すること
- 検針票やマイページで直近の使用量(kWh)を確認できる
- 「○月分」が何日から何日の使用分かを把握した
- 国の値引き額が明細のどこに載っているかを見た
- 契約プランと契約アンペアを確認した
- 契約先の電力会社の11月分のお知らせを読んだ
よくある質問
Q. 補助金はいつの使用分まで続きますか?
資源エネルギー庁の特設サイトでは、2026年7月使用分から9月使用分までとされています。10月使用分からは、値引きの案内がありません。
Q. 10月に届く請求は、補助なしの金額ですか?
9月使用分であれば、3.5円/kWhの値引きが入っています。8月使用分の4.5円/kWhより小さくなる、という変化です。検針日によって対象の期間は少しずれます。
Q. 月400kWh使う家だと、いくら変わりますか?
単純計算では、3.5円×400kWhで1,400円です。9月使用分から10月使用分で、この値引きが無くなります。燃料費調整の動きは別なので、実際の差は前後します。
Q. 値引きを受けるのに手続きは必要ですか?
必要ありません。特設サイトに、利用者の申請は不要と書かれています。個人情報や手数料を求められることもないそうです。
Q. 都市ガスも同じ時期に変わりますか?
都市ガスも同じ3か月が対象でした。値引きは7月と9月使用分が14.0円/㎥で、8月使用分が18.0円/㎥です。10月使用分からは値引きがなくなります。
Q. 再エネ賦課金は10月から変わりますか?
変わりません。2026年度の単価は4.18円/kWhで、2027年4月分まで同じです。次に変わるのは、2027年5月分からの見込みです。
Q. 電力会社を変えると補助はどうなりますか?
値引きは、国が小売事業者を通じて行う仕組みです。終了の時期は、契約先を変えても同じだと考えられます。細かい扱いは、契約先の案内を確認してみてください。
Q. 冬にまた支援はありますか?
記事を書いた時点で、冬の支援についての公式の案内は確認できませんでした。決まった場合は、資源エネルギー庁の特設サイトに載るはずです。
参考にした公式情報
- 電気・ガス料金支援 特設サイト(経済産業省 資源エネルギー庁)
- 2026年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援に伴う特例認可・承認(経済産業省)
- 今夏の電気・ガス料金支援の概要(資源エネルギー庁)
- 2026年10月分電気料金の燃料費調整等について(東京電力エナジーパートナー)
- 2026年11月分電気料金の燃料費調整等について(東京電力エナジーパートナー)
- 託送料金見直しの電気料金への反映について(東京電力エナジーパートナー)
- 燃料費調整単価等一覧(東京電力エナジーパートナー)
まとめ
国の電気・ガス料金支援は、2026年9月使用分で終わります。10月に届く請求では値引きが少し小さくなります。11月に届く請求からは、値引きがなくなります。
影響額は、3.5円に自分の使用量を掛ければおおよそ出せます。東京電力EPの平均モデルでは、11月分は10月分より1,032円高い計算でした。
まずは検針票を1枚開いて、使用量を見るところからでいいのではないでしょうか。ついでに、ほかの固定費も眺めてみるといいかもしれません。
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